Nolansはアイルランド出身のガール・ヴォーカル・グループです。1974年に母体となるThe Singing NolansからThe Nolan Sistersに改名、79年にはユーロビジョン・ソング・コンテストに参加。Epic移籍後にNolansに改名しての第一弾「I'm In The Mood For Dancing」がアイルランドIRMA2位、UK OCC3位、南アフリカSpringbokや日本のオリコンでは1位を獲得するなど、世界的ヒットを記録します。
Nolansは「I'm In The Mood For Dancing」の後も、「Don't Make Waves」「Gotta Pull Myself Together」、そして「Who's Gonna Rock You」とヒットを続けます。この「Who's Gonna Rock You」は80年初頭にリリースされていたBilly Ocean『City Limit』収録のアッパーなナンバーのカバーで、作者はKen Gold-Billy Oceanコンビでした(Nolansのバージョンは『City Limit』バージョンに比較的忠実な出来です)。この縁があったからかどうか不明ですが、82年のNolans『Portrait』にKen Gold-Micky Denneコンビの楽曲が一曲収録されています。
Gold-Denneコンビ作のスロー「I'm Never Gonna Let You Break My Heart Again」はアルバムA面の4曲目に収録され、日本ではアルバム発売前にシングル「Crashing Down」B面に先行収録もされました。プロデュースはそれまでのNolans作品ではおなじみNicky Grahamが担当。Nolansというとこの時期のヒット曲からやはり元気でポップ、またはアッパーな曲のイメージが強いですが、この曲は打って変わって大人びた雰囲気を見せています。Delegation『Deuces High』期のGold-Denneコンビらしい、アーベインでメロウな楽曲といえるでしょう。
Ken Gold史としては81年のPointer Sistersに続くGold-Denneコンビによる黒っぽさのあるガールグループものですが、この後は突如Phil Spector〜ナイアガラ風の、Jodellesが登場することになります。
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