2020年2月6日木曜日

The Real Thing『Best Of The Real Thing』(2020)

The Real Thingの新しいベスト盤、『Best Of The Real Thing』がリリースされました。
結成50周年を迎え制作された、グループの軌跡を辿ったドキュメンタリー映画「Everything - The Real Thing Story」の公開にあわせたアルバムのようです。

Ken Gold関連としてはDelegationなどど比べるとベスト盤を編まれる機会が多く(といっても本当にベスト盤ばかりで、オリジナル・フォーマットでのアルバム・リイシューの機会に恵まれてるとは言い難いのですが)、今回もグループの歴史を振り返るというのが念頭にあるのか、選曲は全盛期であるPye時代からの代表作中心です。曲順は年代順でなくシャッフル、というところで味を変えているようです。「初CD化」と謳われている7曲は全て、過去に公式に(Pye原盤ですので、PRT、Castle、Sanctuary、それから日本のビクターなどから)CDとしてリリース済みというのが気になるところですが…まあ細かいところは置いておきましょう。願わくば、Bell、EMI、Pye、Jive、RCAと、キャリアを全て網羅したベスト盤もいつか実現してほしいものです。

とにかく今回の収穫は実はReal Thingの3枚目のシングル用に書かれ、録音までしていたのにオクラになったKen Gold & Michael Denneコンビ作、「Someone Oughta Write A Song (About You Baby)」のオリジナル・レコーディングでしょう。Amoo兄弟の自作志向によりオクラにはなりましたが、Goldは同じトラックを使用し、別レーベルからThe Realisticsのシングルとして世に出すことになりました。正直イナタいRealisticsの歌に比べると、Real Thingバージョンはやはり貫禄の出来です。Realisticsの後にもGoldは自身がプロデュースする新人グループ、Delegationのレコーディングでも取り上げ米国ではシングル・カットしたくらいですから、作者としてはそれなりに拘りがあったのでしょう。ライナーが思いの外あっさりしてましたので、ここに勝手にしたためておきます。グループの公式TwitterアカウントにはVinylリリース希望のリプライなんかもいくつか付いていますが、この曲を7インチで、70s Pye風のレーベルデザイン(パープルとピンクのグラデーション)なんかで出してくれると、私のようなオタクはとっても喜びます。

さて、Ken Goldファンとして気になるのが今回の映画です。
オリジナル・メンバーのインタビューなどを通してTHE REAL THINGの歴史だけでなく、英国音楽史最初のブラック・ミュージック・レヴォリューションや70年代イギリスの時代背景なども捉えているという。」(メーカーインフォより)
ということなので、Real Thingファンならずとも非常に興味深い作品なのですが…さらに!出演者にはしっかりKen GoldやMichael Denne、Billy Oceanなんかがクレジットされています。Goldは新作の知らせはとんと聞こえてこず(出してたらごめんなさい)、公の場で過去の仕事について語るというのは非常に珍しい機会かと思います。日本でも配給していただくよう、是非ともお願いします…!


2018年11月25日日曜日

NIAGARA FALLIN' STARS『LET'S ONDO AGAIN』のバージョン違い


『LET'S ONDO AGAIN』のリリースから40年です。第1期ナイアガラのラスト・アルバムで、なにせこの内容なんでバリエーションも多くないだろうと思ってましたが…意外といくらかある曲はあるもんで、侮れないですね。ではではいってみましょう。


●峠の早駕籠

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位の異なる86年のリミックス、フェイドアウトが長いので「はっほ、はっほ」まで聴ける
NIAGARA FALL STARS 2nd ISSUE
NIAGARA FALL STARS 2nd ISSUE in NIAGARA CD BOOK I 1986
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version D … 78年のプロモ・オンリー・シングル用リミックス
ピンク・レディ/峠の早駕籠 in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX


●337秒間世界一周

◆Version A
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX


●空飛ぶカナヅチ君

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … エコーが減りスッキリした81年のリミックス
MORE NIAGARA FALL STARS 1981 in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version C … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX


●烏賊酢是!此乃鯉

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 87年に作られたものの当時未発表となった定位の異なるリミックス
BEST ALWAYS


●アン・アン小唄


◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 定位が変わりスッキリした81年のリミックス
MORE NIAGARA FALL STARS 1981 in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version C … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version D … 再び定位が変わった86年のリミックス
NIAGARA FALL STARS 2nd issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd issue in NIAGARA CD BOOK I 1986


●ピンク・レディー

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 定位が変わり基本モノだが数カ所音がまとめて左右に振られる81年のリミックス
MORE MORE NIAGARA FALL STARS 1981 in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version C … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version D … 87年のリミックス
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version E … Version Aと同じミックスだが、楽曲が終わった後に「えっほえっほ」が入らない
LET'S ONDO AGAIN 1996

◆Version F … Version Aの前後をカットした78年のプロモ・オンリー・シングル用エディット
ピンク・レディ/峠の早駕籠 in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX

◆Version G … 大瀧のガイド?ヴォーカルとモンスターのヴォーカルをあわせたミックス、他バージョンの「昨日は“モンスター” 今日“UFO”」部分が「昨日は“UFO” 今日“モンスター”」と、歌入れ時の本来の歌詞に戻っている
大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK


●河原の石川五右衛門

◆Version A 
NIAGARA FALL STARS 1981
NIAGARA FALL STARS 1981 in NIAGARA VOX
LET'S ONDO AGAIN 1996
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version D … 定位が変わったPapilapopa大野による86年のリミックス
NIAGARA FALL STARS 2nd issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd issue in NIAGARA CD BOOK I 1986
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●ハンド・クラッピング音頭

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX


●禁煙音頭

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位が変わりスッキリした81年のリミックス、Version A・Bの冒頭「ハーイコンニチワ」はオミットされ、最後のキープ・クリーン・ベースマンの「音頭」部分に演奏が入る
NIAGARA FALL STARS 1981
NIAGARA FALL STARS in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version D … 再び定位が変わった86年のリミックス、「ハーイコンニチワ」とリハーサルから持ってきたエレピのフレーズはオミットされ、キープ・クリーン・ベースマンの「音頭」につづく竜ヶ崎宇童のセリフは「やめろ」のみ・その後のジングルと「キンエン、please」もオミットされている
NIAGARA FALL STARS 2nd issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd issue in NIAGARA CD BOOK I 1986
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version E … リズムトラック録音時の本来の大瀧のカウントから始まり、煙が目にしみた後は大瀧のガイド?ヴォーカルと竜ヶ崎宇童のデュエットとなる、大瀧・竜ヶ崎・煙が目にしみているヴォーカルの3人をトライアングルに見立てた「Niagara Triangle 1978 Mix」
ALL TIME DOO WOP!!


●呆阿津怒哀声音頭

◆Version A 
LET'S ONDO AGAIN 1978
LET'S ONDO AGAIN 1996
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位が変わりスッキリした81年のリミックス
MORE NIAGARA FALL STARS 1981 in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version D … 再び定位が変わった87年のリミックス、ヴォーカルは「塀塀 塀塀」の歌詞を間違えたり、「『酒飲み過ぎて あげそう!』」の箇所など、ところどころ節回しが異なる別テイク(リズム隊と同録した初回テイク?)を採用
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●Let's Ondo Again

◆Version A
LET'S ONDO AGAIN 1978

◆Version B … Version Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位が変わり一部楽器を差し替えた81年のリミックス
NIAGARA FALL STARS 1981
NIAGARA FALL STARS in NIAGARA VOX
LET'S ONDO AGAIN 1996
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II
ナイアガラ音頭EP

◆Version D … 再び定位が変わったPapilapopa大野による86年のリミックス
NIAGARA FALL STARS 2nd issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd issue in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version E … Version Dの終盤で鈴が鳴りそのまま「クリスマス音頭」終盤にカットアウトで繋がり、オシャマンベ・キャッツの爆笑の後、2分半の無音を挟んで風呂から上がる音と鼻歌で終わる
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version F … Version Aと同じだが風呂から上がる音なし
LET'S ONDO AGAIN 1996

◆Version F … Version Aと同じだが、風呂から上がった後、15秒の無音を挟み、Version A収録の1978年盤B面のインナーグルーヴのさらに内側に刻まれたインナーグルーヴにループで入っていた「えっほえっほ」が12回繰り返しで入っている
LET'S ONDO AGAIN in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version G … ニッポン放送「大入ダイヤルまだ宵の口」81年4月〜10月のテーマ用に作成された「Let's 宵・宵・宵」、Version Cのトラックを流用しておりヴォーカルは不詳
NIAGARA ONDO BOOK in 大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK

◆Track … Version Cのカラオケだが、終奏時にフェイントしたり風呂から上がったりはしない
ナイアガラ音頭EP

2018年8月25日土曜日

大滝詠一『大滝詠一 デビュー』のバージョン違い


大滝詠一さん『大滝詠一 デビュー』のリリースから40年です。契約枚数消化のベスト盤とはいえ、ファン投票を踏まえてリミックス・ライブ・リレコで構成するという、単純なベスト盤とは一線を画す内容です。ベスト盤なので本来なら当ブログの既存記事で全て扱っているかと思えば、ナイアガラ以前のはっぴいえんど/ソロ第1作の楽曲のセルフカバーが含まれていますので、その楽曲のみ取り上げます。非常に手前勝手な線引きですが、ここではナイアガラでの録音を基本の録音として取り扱い、それ以前の録音はバージョン違いとして扱わないことご了承ください。では非常に簡単にいってみましょう。


●ウララカ '78

◆Version A 
大滝詠一 デビュー 1978
DEBUT in NIAGARA BLACK VOX
DEBUT in NIAGARA CD BOOK I 2011


●空飛ぶくじら

◆Version A … 1977年6月20日渋谷公会堂でのライブ・テイク
大滝詠一 デビュー 1978
DEBUT in NIAGARA BLACK VOX
DEBUT in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 定位が異なりエコーも深い吉田保リミックス
DEBUT SPECIAL
DEBUT SPECIAL in NIAGARA BLACK VOX


●水彩画の街 '78

◆Version A
大滝詠一 デビュー 1978
MORE NIAGARA FALL STARS in NIAGARA VOX
DEBUT in NIAGARA BLACK VOX
DEBUT in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 定位が異なりエコーも深い吉田保リミックス
DEBUT SPECIAL
DEBUT SPECIAL in NIAGARA BLACK VOX


●乱れ髪 '78

◆Version A
大滝詠一 デビュー 1978
DEBUT in NIAGARA BLACK VOX
DEBUT in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 定位が異なりエコーも深い吉田保リミックス
DEBUT SPECIAL
DEBUT SPECIAL in NIAGARA BLACK VOX


●外はいい天気だよ '78

◆Version A
大滝詠一 デビュー 1978
NIAGARA FALL STARS 1981
DEBUT in NIAGARA BLACK VOX
DEBUT in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 定位が異なりエコーも深い吉田保リミックス
NIAGARA FALL STARS in NIAGARA CD BOOK I 1986
DEBUT SPECIAL
DEBUT SPECIAL in NIAGARA BLACK VOX

2018年7月31日火曜日

Edsilia「This Is Just The Start」[Ken Gold Songbook]


Edsilia、現Edsilia Rombleyはオランダ出身の女性シンガーです。95年に女声R&BヴォーカルグループDignityのメンバーとしてデビュー、97年にグループを離れソロシンガーとしてのキャリアをスタートさせました。翌年にはユーロヴィジョン・ソング・コンテストに出場し4位入賞を果たします。その勢いでリリースされた、ソロ2作目『Edsilia』は全曲英語詞で録音された世界進出作でした。入賞曲「Hemel En Aarde」の作者であるオランダの作曲家コンビ、Fluitsma & Van Tijnによるプロデュースで、ほとんどの曲は同コンビのペンによるものですが、ラスト手前に収録された「This Is Just The Start」は2名に加えGoldのクレジットがあります。書き加えられた出版社(Songography)から察するに、おそらくKen Goldを指していると思われます。

アムステルダムで録音されたこのアルバムは当時のR&Bのセオリーに乗っ取った作品で、「This Is Just The Start」はAllard BuwaldaのサックスのオブリガードとEdsiliaの歌の組み合わせが魅力の、アーバンなバラードに仕上がっています。Goldがどういう経緯で声をかけられたのか不明ですが、当時はDelegationでユーロ・ハウス、R&Bの方面に手を出していましたので、その流れでオファーがあったという感じでしょうか。

Edsiliaはこの後21世紀に入るとEdsilia Rombleyと芸名を改め、2018年現在も現役で活動しています。一方、Ken Goldの方はというと、これがすっかり新作を見つけるのが困難になってきます。この頃になると米国出身?のKen Goldというキーボード・プレイヤー/作曲家も出てくるのがまたややこしいところです。

2018年6月25日月曜日

『多羅尾伴内楽團 vol.2』のバージョン違い


『多羅尾伴内楽團 vol.2』のリリースから40年です。この頃になると残務処理的なノリになってしまいシングルすら切らなくなってしまうナイアガラですが、これはサラッとした感覚で聴ける夏ものインスト作品です。村松邦男さんのギターが最高ですね。それではサラッといってみましょう。


●Ride The Wild Surf 太陽の渚No.1

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 各パートがセンター寄せの81年リミックス
MORE MORE NIAGARA FALL STARS in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version D … Version Cと同じだが最後がフェイドアウトでなくクロスフェイドで次曲とつながっている
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●Beach Bound ビーチ・バウンド

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位の異なる87年のリミックス
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●Black Sand Beach ブラック・サンド・ビーチ

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 薄く入っていたサックスが削除された87年のリミックス
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version D … Version Aの波の音が入っていないもの
A TRIBUTE TO KAYAMA YUZO 60 CANDLES

◆Version E … リードギターがセンターに配されたサックス無しの「Kayama Tribute Mix」
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007


●Moondawg ムーン・ドーグ

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位の異なる87年のリミックス
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●Cruel Surf クルエル・サーフ

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位の異なる87年のリミックス
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●Surf Party サーフ・パーティー

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … 定位の異なる87年のリミックス
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK


●Ajoen Ajoen 心のときめき

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … ギターが左右に泳ぐ81年のリミックス
NIAGARA FALL STARS 1981
NIAGARA FALL STARS in NIAGARA VOX
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II

◆Version C … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version D … 定位が異なりフェイドアウトせず終わる86年のリミックス
NIAGARA FALL STARS Vol.1 2nd Issue 1986
NIAGARA FALL STARS Vol.1 2nd Issue in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version E … 定位の異なる87年のリミックス
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version F … 78年のプロモ盤シングル用モノミックス(イントロのドラムはステレオ)
心のときめき in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX


●In The Still Of The Night イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX


●The Surfer Moon ザ・サーファー・ムーン

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … スネアのエコーが深い、81年のリミックス
MORE NIAGARA FALL STARS in NIAGARA VOX
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version C … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version D … 78年のプロモ盤シングル用モノミックス
心のときめき in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX


●Java ジャワの夜は更けて

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX


●Some Enchanted Evening 魅惑の宵

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX


●Paradise Lost パラダイス・ロスト

◆Version A 
多羅尾伴内楽團 vol.2 1978
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA CD BOOK I 2011

◆Version B … 波の音が入っていない、Version Aの元の2ミックス・マスターにエコーをかけたもの
多羅尾伴内楽團 vol.2 in NIAGARA BLACK VOX

◆Version C … Version Aと同じだが、終奏後すぐに波の音ごとフェイドアウトする
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007


●Surf Rider サーフ・ライダー

◆Version A
TARAO BANNAI SPECIAL
TARAO BANNAI SPECIAL in NIAGARA BLACK BOOK

◆Version B … Version Aと同じだが、冒頭にカウントが入り、最後の音が消えるまで聴ける
多羅尾伴内楽團 vol.1 & vol.2 2007

2018年5月29日火曜日

Cliff Richard「I Can't Ask For Anymore Than You」「You've Got To Give Me All Your Lovin'」[Ken Gold Songbook]

この曲達を取り上げそびれていましたので、今回はまた時系列を遡って1976年に…。

70年代に入り、英国のスターCliff Richardはリリースのペースも徐々に落ち着き、それでもシングルではスマッシュ・ヒットを放っていました。一方、74年に久々にリリースされたオリジナル・アルバム『The 31st of February Street』はチャート圏外となり、そんな中で心機一転、新たな方向性を導きだそうとしていたのが50年代末〜60年代RichardをバックアップしてきたShadowsのギタリスト、Bruce Welchでした。

Bruce Welchは新作を制作するにあたり、Tony Riversにコーラス並びにコーラス・アレンジを打診します。そのきっかけとなったのがKen GoldとRiversの共作である「You Are The Song」(75年、River名義のリメイク・バージョン)をWelchが耳にしたことでした。メロウなソウル風味の楽曲に纏わり付くTony RiversとJohn Perryの厚いコーラスに魅せられたWelchからのオーダーで、RiversはCliff Richardの新作に参加することとなります。そんな流れでRiverの2人(Tony Rivers・John Perry)に加えKen Goldもコーラス隊としてレコーディングに参加したようです(ただし、2001年盤CDによるとアビーロードスタジオの記録ではGoldでなくA. Hardingと記載があるようです。RiversのインタビューではGoldが参加し、Cliff Richardと4人でノイマンU87を囲んで録音したと話していますが、果たして…)。さらには作家として売り出し中だったKen Gold & Michael Denneコンビによる楽曲も、Bruce Welchの選で取り上げられることになりました。LPは米国への売り込みも兼ね『I'm Nearly Famous』と皮肉の効いたタイトルで、EMIからリリースされました。LPは英国では65年以来の10位以内(5位)を記録、米国でも初めてビルボードにチャート・イン(76位)するヒット作となりました。


さて、Ken Gold & Michael Denneコンビの楽曲は先行してシングル用に録られ、LP冒頭を飾ることにもなったポップでファンキーな「I Can't Ask For Anymore Than You」です。もともとMichael Denneが歌ったデモテープをBruce Welchが気に入り、Cliff Richardの新しい魅力を引き出そうと、そのままのキーで歌わせたのであの驚きのファルセットでのヴォーカルが生まれたようです。Riversによると、ギターもデモテープでMichael Denneが弾いたフレーズをBruce Welchが忠実になぞっているそうで、というのもMichael Denneはユニオンに入っておらず、本チャンの録音に参加できなかったからだとかなんとか…。LPリリース後、LPから3枚目のシングルとしてリリースされ、チャート17位まで上昇しています。
さらにLP用にもう1曲取り上げられたのが、跳ねる感覚がこれまた魅力の「You've Got To Give Me All Your Lovin'」です。2曲ともGold・Denneコンビのお気に入りだったのか、78年の『Denne & Gold』でセルフカバーしています。

ちょうどAreatha FranklinやJackie Wilsonに楽曲が取り上げられた後のタイミングでこのLPがリリース、直後、いよいよGold-DenneコンビとReal Thingが出会い、プロデューサー・Ken Goldもデビューすることになります。ちょうどシングル「I Can't Ask For Anymore Than You」は、Real Thing「You To Me Are Everything」と同じ、76年5月のリリースとなりました。


2018年4月30日月曜日

早川義夫「アメンボの歌」[桑田佳祐Songbook]

元ジャックスの早川義夫さんは69年のファースト・ソロ・アルバム『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』をリリース後、数年で音楽活動を停止し、個人書店早川書店を経営していました。94年に音楽活動を再開し、セカンド『この世で一番キレイなもの』をソニーからリリースします。

話は変わりますが93年、厚生省(当時)は音楽業界等とエイズ啓発イベントである「Act Against Aids」を始めます。毎年12月1日にコンサートが開かれており、このイベントにアミューズが深く関わっていることから、高い確率で桑田さんも参加することになります。93年のAAAコンサートは、日本のポップスの名曲を参加者が歌うというコンセプトでした。同年秋の桑田さんのシングル「真夜中のダンディー」のカップリングでカバーされた「黒の舟歌」などはこのコンサート用の選曲があってこそ録音されたものでしょうし、翌年のソロ・アルバム『孤独の太陽』のコンセプトにも大きく影響するものだったと思われます。

そして、94年のAAAコンサートでは音楽活動を再開した早川義夫さんが参加しました。持ち歌では「ラブ・ジェネレーション」「サルビアの花」「いつか」を披露しています(早川さんの直後がMr. Childrenというのも凄い並びです)。3年後、97年のAAAでは全編桑田さんのソロ・コンサート「歌謡サスペンス劇場」が催され、早川さんの「サルビアの花」も取り上げられています。

さて、そんな流れの中、早川さんから桑田さんに楽曲提供の依頼がありました。この辺の詳細は早川さんの著書「心が見えてくるまで」(ちくま文庫)に早川さんの視点からの経緯が描かれていますので、是非そちらをお読みいただくとして、97年に早川さんのシングルとしてリリースされたのが「アメンボの歌」でした。


それはいかにも「97年の桑田佳祐」的な、眉間に皺の寄った、肩に力の入った楽曲・録音でした。レコーディングは当時行なわれていたサザン『さくら』、原由子さんと香取慎吾さん「みんないい子」、原由子さん「涙の天使に微笑みを」と同じ体制で録られていると思われます。つまり、角谷仁宣さんと林憲一さん、桑田さんの3人体制での制作です。山本拓夫さんのサックスと原由子さんがダビングに加わり、録音・ミックスも桑田さんの自宅とビクタースタジオで行なわれています。最後に早川さんがビクタースタジオに出向いて歌を入れる、というような、完全に桑田さんサイドでのレコーディングだったようです。

もともとオファーを受けた桑田さんは意図的にバラードを避けていたそうで、これはこれで聴いた感じは悪くないのですが、早川さんの自作でなくとも、例えばもりばやしみほさんの提供曲ほどハマってないといいますか…早川さんも他流試合に若干苦戦している感じが伝わってきます(この辺も早川さんの著書に書かれています)。その緊張感が魅力、とも言えますが…。カップリングの「嵐のキッス」は早川さん作・佐久間正英さん編曲で、そうる透さんを加えた3人での録音ですが、こちらの方が安心して聴けます。

また、早川さんがピアノで弾き語るには難易度が高かったようで、ライブであまり歌われることがなかったというのも残念なことでした。期待されたチャート・インにも至らなかったようです。

というのが今のところの最終回というのが我ながらアレだとは思いますが、桑田さんの提供曲を追いかけるシリーズはいったん終了です。曲数も少なく、知名度が低いものが多いですが、ふと聴いてみると結構良いものがありますので、まだ未聴のものがある方は是非ともおためしください。そのうちまた、提供曲が生まれることを祈りつつ…。