2016年7月18日月曜日

Randy Crawford「Wrap-U-Up」 Smokey Robinson「(It's The) Same Old Love」 Teddy Pendergrass「It's Over」 Carl Anderson「The Closest Thing To Heaven」[Ken Gold Songbook]

80年代半ば以降、徐々に世に出す作品が少なくなっていったKen Goldですが、80年代末〜90年代冒頭にかけ、大物シンガーにバラードものを次から次へと提供しています。


まずはRandy Crawford、1989年のアルバム『Rich And Poor』に収録されました「Wrap-U-Up」です。Goldとイギリスのシンガー・ソングライターMaggie Ryderとの共作で、プロデュース&アレンジはRobin Millar。89年の映画主題歌となったBob DylanのカバーかつEric Clapton・David Sanbornとの共演である「Knocking On Heaven's Door」に続く、アルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされ、全米R&B15位を記録しました。必要以上に仰々しくならないメロディのセンスはさすがといったところです。


Smokey Robinsonの、長年在籍したモータウンでのラスト・アルバム、90年作『Love, Smokey』に収録されている「(It's The) Same Old Love」。こちらはGoldとBrenda Madisonとの共作で、プロデュース&アレンジはKeith AndesとLarry Hatcher。こちらもアルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされ、全米R&B68位・全米アダルトコンテンポラリー32位を記録しました。若干80年代後半を引きずったような雰囲気ではありますが、そういう意味でも個人的にはこの4曲の中で一番好みかもしれません。


Teddy Pendergrassの90年作『Truly Blessed』収録の「It's Over」はGoldとアメリカの作曲家Sue Shifrinとの共作で、アレンジはハワイ出身のDerek Nakamotoが担当、プロデュースはDerek NakamotoとエンジニアのCrag Burbidgeがクレジットされています。この4曲の中では珍しい、マイナー・メロディの渋めな1曲に仕上がっています。


少し間が空きますがCarl Andersonの92年作、『Fantasy Hotel』収録の「The Closest Thing To Heaven」はGoldとイギリスのシンガー・ソングライターAndy Caineの共作で、プロデュース&アレンジは元RufusのドラマーAndre Fischer。バラード4連発の締めにふさわしい、壮大な楽曲でアルバムの中でもハイライトと言えるでしょう。

これら4曲、どれもアダルトでコンテンポラリーなバラードに仕上がっていまして、曲の良さと歌の巧さの組み合わせが絶妙です。このような断続的な楽曲提供の時期を経て、翌93年、Goldは久々にアルバム1枚全編の制作に関わることになります。

2016年6月5日日曜日

ベティ「I Love Youはひとりごと」[桑田佳祐 Songbook]

桑田さんの新曲A面、たまたま聴きましたが、久々、20年近くぶりに、ニヤッとしてしまいました…。

さて、原由子さんのソロ・デビュー・シングルにして放送禁止指定を受けたということで有名な「I Love Youはひとりごと」ですが、これは原さんのソロ用に用意されていたのか、当時アミューズに所属していたタレントのベティさんに書き下ろされた作品なのかはっきりしませんので、このシリーズでも取り上げることにします。

南雲海人さんのブログによると、80年頃、大阪のオカマバーで働いていたベティさんは南雲さんを介し当時のアミューズ大里社長と知り合い、アミューズに所属することになったようです。ベティさんの著書によれば、原さん用に用意されていた「I Love Youはひとりごと」にオカマトークを入れるにあたり、大里社長がスカウトした、という流れになっています。しかし、結局原さんのバージョン、ベティさんのバージョン共に、オカマ役は作者がハーモナイザーをかけて担当しています。
(ちなみに、このアミューズ所属時にベティさんに用意された肩書きが「ニューハーフ」で、ベティさんと桑田さんの会話をベースに桑田さんが造った言葉、ということになりました。後年、桑田さんがラジオで自ら造ったことを否(略)
「ニューハーフ」は数ヶ月後には松原留美子さん等も使うようになり、早々にアミューズの枠を離れ、一般名詞となったのはご存知の通りです)

桑田さんはこの曲でジャズ風味の歌謡曲に挑戦しています。そもそも60年代ナベプロ系歌謡をラテン風ディスコ・ビートで、というのがサザンのデビュー曲のコンセプトでしたが(そういう意味で大里さんとの出会いはまさに運命ですね)、『タイニイ・バブルス』収録の「私はピアノ」でまたまた60年代前半のナベプロ歌謡の世界に挑戦、これが高田みづえさんのカバーでヒットします。そんな流れで、当時のサザンでは敢えて積極的に手を出さない、いわゆる歌謡曲路線制作の機会・また“日本のThelonious Monk”こと八木正生さんとのコラボの機会という点で、この楽曲提供は絶好のタイミングだったのかもしれません(81年、桑田さんは原由子さんのソロ作やサザンの『ステレオ太陽族』と、ことレコーディングに関しては八木正生さんとのコラボばかりになります)。ベティさんバージョンは梅田(堂山町?)が舞台の男と「女」の妖艶な世界が描かれており、男色のジャズ風エロ歌謡という、あまり類の無いパターンの楽曲に仕上がりました。


81年4月21日、ベティさんバージョンはCBSソニー、原さんバージョンはインビテーション(ビクター)からそれぞれリリースされました。原さんバージョンはHARABOSEによるリズム・アレンジで、管弦のみ八木正生さんのスコアです。女性バージョンなので舞台は渋谷(円山町?)になっていますが、前述の通りオカマトークはしっかり入っています。原さんバージョンだけ聴いてると、このトークの意味が全く分かりませんよね(原さん用に書かれた曲だとすると、なぜオカマトークを入れることになったのか経緯がわからないのですが…)。

リリース後は民放連による要注意歌謡曲Aランク指定、いわゆる放送禁止指定を受けたわけですが、なにぶん理由が一切明らかにされないものなので、はっきりした原因はよくわかりません。ベティさんの方が先に引っかかって原さんの方も一緒に指定されたという説もありますが、男色の過激な歌詞というのがまずかったのでしょうか?これを受けてアミューズでは、ジューシィ・フルーツ「これがそうなのね仔猫ちゃん」のリリース・プロモーションをかねて5月10日、原宿で抗議ゲリラライブを開催します。サザン・ベティ・ジューシィや近田春夫さんらが勢ぞろいし、男性は全員女装でライブを行ないました。

なお、ベティさんのシングルのB面はカラオケが収録されており、演奏はA面と同じですが薄くガイドメロのブラスが入っており、これはこれで味わい深いトラックです。

2016年6月4日土曜日

Katie Kissoon「I Need A Man In My Life」[Ken Gold Songbook]


Katie Kissoonはトリニダード出身、60年代にイギリスで、当初はPeanutの名前でレコード・デビューしており(Beach Boys「I'm Waiting For The Day」のカバーなどありました)、70年代になると同じく活動していた兄のMacとKissoon兄妹のデュオとして活動していました。イギリス初めヨーロッパのチャートにいくつかのヒットを送り込みますが、80年代になるとそれぞれまたソロ活動に戻り、Katieは裏方として、コーラスの仕事を増やしていく一方、いくつかシングルをリリースしていました。83年からJIVEと契約し、84年にリリースされたシングル「I Need A Man In Life」がGold-Denne作品で、プロデュースはKen GoldとPete Q. Harrisがクレジットされています。

前年の「You're The One」などは黒っぽいエレクトロ・ファンクといった感じでしたが、「I Need A Man In Life」はKatieとしても、そしてGold作品にしても珍しい、明るく楽しいアッパーなハイエナジー路線の楽曲です。Goldらしいベタでポップなメロディにいかにもハイエナジーらしい打ち込みシンセサウンドで、Goldとしても新たな挑戦の一曲だったのかもしれません(結局この一曲しかこの路線は無かったようですが…)。Pete Q. Harrisは同時期に同じJIVEからリリースされているBilly Oceanの大ヒット・アルバム『Suddenly』にフェアライトのプログラマーとして参加しており(Katieもコーラスで参加しています)、この楽曲でも打ち込みを担当しているのでしょう。B面はAcappella Mix、また12インチではExtended Club MixやDub Mix等別ミックスが収録されました。


そしてこの曲がGold-Denneコンビとしては最後の作品のようです。約10年作曲活動を共同で続けていた二人がコンビ解消した理由は全く分かりませんが、コンビ解消後も、Goldはペースは落ちるものの引き続き作曲家・プロデューサーとしての活動を続けていきます。1985年にJIVEからリリースされたイギリスのキッズ・ソウルもの、Warren Mills『Warren Mills』収録の「Flame In The Fire」はBilly OceanとGold、さらにPete Q. Harrisのトリオ作・プロデュースで、「It's Particular」はOcean-Gold作、Ocean-Harrisプロデュースのクレジットがあります。前者は同時代的なシンセ・ファンク、後者はオールディーな60年代シャッフルものをシンセ・サウンドで彩った、いずれも当時のBilly Oceanの色が強めな雰囲気でしょうか。

そしてこれ以降80年代後半、Goldの作曲家としての活動は把握できておらず新曲も私の知る限りあまり見当たらなくなるのですが、89年からの数年、突如大物たちへの楽曲提供が続きます。


2016年5月7日土曜日

中村雅俊「マーマレードの朝(from Five Rock Show)」[桑田佳祐 Songbook]

1980年10月公開の角川映画「野獣死すべし」の併映作品「ニッポン警視庁の恥といわれた二人組 刑事珍道中」は中村雅俊さん・勝野洋さん主演のコメディ作品でした。

この作品の主題歌となったのが中村雅俊さん自らが歌う「マーマレードの朝」で、作詞作曲が桑田さんによるものでした。どういう流れで桑田さんのところにこの依頼があったのかはっきりはわかりません(とは言うものの、「刑事珍道中」の映画音楽は近田春夫さんが担当で、それは当時近田さんがアミューズ内に自身の事務所を設立し、さらには中村さんと同じコロムビアに移籍したばかりというのもあり、その辺の絡みもあるのかもしれません)。映画公開に先駆け80年9月にBlow Up(日本コロムビア)からシングル・リリースされています。


サブタイトルに「from Five Rock Show」とある通り、同年7月リリースのサザンのシングル「わすれじのレイド・バック」のB面に収録されていた「Five Rock Show」の一部を発展させ一曲に仕上げています。
追記:2025年7月12日のTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」によると、中村さん側から「Five Rock Show」の一部を発展させてほしいというオーダーがあったということです。
そもそも80年2月以降シングルを毎月1枚、合計5枚リリースするというサザンの企画タイトルが「Five Rock Show」で、最後5枚目のB面に同タイトルで複数の細かい楽曲のメドレー(これはたぶんBeatlesやソロ/WingsになってからのPaul McCartneyあたりがヒントなんだと思いますが)を男性陣で歌い繋いでいくという、遊び心に満ちた一曲でした。この曲の冒頭と、ラスト手前の計2回登場する英詞のヴァースを元に拡張させたのが「マーマレードの朝」でした。サザン版での歌詞(英詞)も基本的にそのまま使われていますが、文法的に・内容的にアレなところが微妙に変わっています。

編曲はこれまた「新田一郎(スペクトラム)」さんでして(ということは演奏も?)、コーダのトランペットとか、どことなく既聴感がありますね。他にも当時の桑田さんの要素がいろんなところで聴こえますが、なにぶんこの頃のサザンといえば趣味趣味音楽全開の頃で、ヒットには至らなかったようです。


2016年4月29日金曜日

Delegation「It's Your Turn」[Ken Gold Songbook]

『Deuces High』のチャート成績も芳しくなく、Arioraとの契約も終了したDelegationは新メンバーに最初で最後の女性メンバーであるKathy Bryantを迎え、3人組となります。


82年初頭の『Deuces High』以降、しばらくレコードのリリースもありませんでしたが、3人が83年の10月に英CBSから単発でリリースしたシングルが「It's Your Turn」c/w「Can We Get It Back」でした。両面Gold-Denneコンビ作、Ken Goldプロデュースといういつもの布陣で制作されており、A面は『Deuces High』の延長で、シンベとRobert Ahwaiと思しきカッティングが炸裂するアーバン・メロウ・ファンク路線です。7インチだけでなく12インチも作られており、12インチ収録のExtended Versionは別ミックスの長尺版が収録されています。ここでは7インチ・ミックスには入っていないギター・ソロを聴くことが出来ます。B面はKathy Bryantがリードを取ったDelegationでは珍しい、オールド・スタイルでアッパーな1曲ですが、これは最初からリードをBryantに取らせることを想定して書かれたのでしょう。

さて、この1枚のみでBryantはDelegationを脱退し、またまたRicky BaileyとRay Pattersonのコンビに戻るのですが、さらにDelegationに転機が訪れます。事情はわかりませんが、専属プロデューサー兼作家のKen Goldとも離れてしまうのでした。これ以降、活動拠点を評価の高かったドイツに移したようで、85年にドイツのHigh FasionというレーベルからHans HahnプロデュースでBailey-Patterson作の「Thanks To You」をリリース。しかし、その後Pattersonもグループを離れ、遂にDelegationはBaileyのソロ・プロジェクトとなってしまいます。1人になったDelegationは87年に独ZYXからGold-Denneコンビの往年の名作「Where's The Love (We Used To Know)」をHans Hahnプロデュースでリメイク。89年には『The Promise Of Love』『Eau de Vie』からの選曲に87年の「Where's The Love」、また「Thanks To You」の88年ミックスを加えたベスト盤『The Best Of Delegation』が独ZYXからリリースされ、新録のメドレー「The Mix」もDelegation featuring Ricky Bailey名義でシングル・リリースされました。このメドレーも往年のGold-Denne作品ばかりで構成されており、今ひとつ過去作品から新たな一歩が踏み出せないような活動状況でした。

Ken GoldがDelegationと再びタッグを組むのは、もう少し先の、90年代半ばのことでした。




2016年3月17日木曜日

山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』のバージョン違い

大滝詠一さんの32年ぶりのニュー・アルバム(???)、『DEBUT AGAIN』がリリースされます(しかし相変わらず細かいクレジットがありませんね…記録魔っぽいイメージのある大瀧さんですが全然残してないんでしょうか…)が、それはそれとして、発売から40年が経とうとしている『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録曲のバージョン違いでもまとめてみたいと思います。40周年盤は去年の分で打ち止めなんでしょうか?と思って去年の『SONGS』『MOON』をよく見たら“ナイアガラ・レーベル設立40周年”を記念していたんですね…。

(2026/4 50周年リリースの情報を追記して、全体を見直ししました)



●ドリーミング・デイ

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
山下達郎 FROM ナイアガラ 1979
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
TATSURO FROM NIAGARA 2009
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B … シングル用モノ・ミックス
幸せにさよなら/ドリーミング・デイ(Single)

◆Version C … 
ヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きのある86年の吉田保によるミックス、冒頭の「Come on, babe!」はオミット
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version D … Version Cの冒頭ギターをカットしたバージョン
NIAGARA FALL STARS 2nd Issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd Issue in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version E … Version Bと同じミックスと思われるが、フェイドアウトのタイミングがVersion Bよりかなり遅い
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
TATSURO FROM NIAGARA 2009
幸せにさよなら/ドリーミング・デイ(Single) in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026 CD

◆Version F … 一部ヴォーカルの異なる、すっきりした95年の笛吹銅次によるミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track … イントロ開始数秒前のギターから始まり最後はフェイドアウトせず演奏が終わるところまで聴ける、95年の笛吹銅次によるカラオケ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●パレード

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
山下達郎 FROM ナイアガラ 1979
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011 
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B … 終盤の“お祭りSE”に入る前にフェイドアウトする、1982年シングル用バージョン(Version Aの2ミックス・マスターに若干エコーをかけている?)
Down Town(Single 1982)

◆Version C … 
ヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きのある86年の吉田保によるミックス、冒頭のピアノはVersion A・Bと別テイク
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version D … “'82リミックス・ヴァージョン”、エンジニア・笛吹銅次のクレジットがあるものの、実際はVersion Cの冒頭ピアノと終盤“お祭りSE”をカットしたバージョン
パレード(Single)
ポンキッキーズ・メロディ

◆Version E … 笛吹銅次により95年に新たに作られた、冒頭ピアノと終盤“お祭りSE”が入っていないミックス
TREASURES
TATSURO FROM NIAGARA 2009
OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜

◆Version F … 1974年4月ニッポン放送第一スタジオで録られた通称“LFデモ”、簡素なモノ・ミックス
NIAGARA FALL STARS 1981

◆Version G … LFデモ、86年のステレオ・ミックス
DAWN IN NIAGARA in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version H … 94年版SONGS収録のLFデモ、エコーがかなり強い
SONGS 1994

◆Version I … 05年版SONGS収録のLFデモ、エコーが一番少ない
SONGS 2005

Version J … Version Iの冒頭カウントをオミット
SONGS 50th Anniversary Edition CD

Version K … Version Eと同じだが、終盤に“お祭りSE”が繋げられているバージョン
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track A … 02年山下達郎『RARITIES』初回限定盤のボーナス・ディスク用に用意されたカラオケ、
冒頭ピアノと“お祭りSE”は無し・各パートの定位はVersion Aに近づけている
ORIGINAL KARAOKE COLLECTION in RARITIES

◆Track B … 95年の笛吹銅次によるカラオケ、冒頭ピアノ無し・カウントあり・“お祭りSE”ありで一部パートは定位もVersion E・KやTrack Aとも別
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●遅すぎた別れ

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
山下達郎 FROM ナイアガラ 1979
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
TATSURO FROM NIAGARA 2009
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011 
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … ヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きがありフェイドアウトが15秒ほど長い、
86年の吉田保によるミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track … 冒頭カウントから始まり最後はフェイドアウトせず演奏が終わるところまで聴ける、95年の笛吹銅次によるカラオケ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●日射病

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … おそらくVersion Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたバージョン
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version C  … 85年の大野邦彦によるミックス、Version A・Bより20秒ほど早くフェイドアウトする
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version D  … 福生のユニットバスで録ったリードヴォーカルの「Bathroom Version」、間奏でトイレを流す音入り
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version E  … 95年の笛吹銅次によるリミックス、リードヴォーカルはVersion Dのものを使用、間奏でトイレを流す音入り
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track … 一声・カウントから始まり最後のフェイドアウトは1分10秒ほど長い、95年の笛吹銅次によるカラオケ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●ココナッツ・ホリデイ'76


◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011 
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … おそらくVersion Aの2ミックス・マスターにエコーをかけ、冒頭ギロをカットし、早めにフェイドアウトするバージョン
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version C … Version Aと同じミックスだが、Version Bよりも早くフェイドアウトする
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995

◆Version D … ダビングの賑やかしのみの“ココナッツ・ホリデイ3日目”
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026 CD

◆Version E … 冒頭のギロなし・最後までエレピとギター以外もフェイドアウトしない、大野邦彦による85年のミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●幸せにさよなら

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA FALL STARS 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011
GOLDEN☆BEST 伊藤銀次 〜40th Anniversary Edition〜
NIAGARA FALL STARS '81 REMIX SPECIAL in NIAGARA CD BOOK II
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B … ドラムとベース、ピアノを
細野晴臣・松任谷正隆による演奏に差し替え、山下達郎・伊藤銀次・大滝詠一の3名がヴォーカルを取ったシングル用モノ・ミックス
幸せにさよなら/ドリーミング・デイ(Single)

◆Version C … Version Bと同じミックスと思われるが、フェイドアウトのタイミングがVersion Bよりかなり遅い
山下達郎 FROM ナイアガラ 1979
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
幸せにさよなら/ドリーミング・デイ(Single) in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026 CD

◆Version D … おそらくVersion Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたバージョン
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version E … Version Bのドラムとベース・ピアノを使用(以降全て同様)、一部未発表のギターフレーズも追加され、間奏のハーモニカ・ソロも途中からVersion A〜Dとテイクが違う、吉田保によるヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きのあるミックス
NIAGARA FALL STARS 2nd Issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd Issue in NIAGARA CD BOOK I 1986
"CHANGES" - History Of GINJI -

◆Version F … ”山下ヴォーカル・バージョン”、山下達郎(録音が存在しないパートは伊藤銀次)のヴォーカルのみで構成され、ハーモニカもイントロと間奏(Version Eと同じ)のみ登場、終盤で未発表のギターが登場する、おそらく95年の笛吹銅次によるステレオ・ミックス
TATSURO FROM NIAGARA 2009

◆Version G … 大滝詠一→山下達郎→伊藤銀次の順で歌い回され、間奏のハーモニカ・ソロがVersion A→Version E→Version Aのものに編集されており、終盤でVersion Fと同じギターが登場する、おそらく95年の笛吹銅次によるステレオ・ミックス
BEST ALWAYS

◆Version H … 
Version Bのヴォーカルを使用した、Version Eと同じ音像・編成の吉田保による86年のステレオ・ミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version I … 笛吹銅次による95年のすっきりしたステレオ・ミックス、ヴォーカル・ハーモニカはVersion Aのもので終盤のハーモニカあり・リードギターあり
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version J … 笛吹銅次による95年のステレオ・ミックス「山下&大滝ヴォーカルバージョン」、ハーモニカはVersion Eのもので終盤のハーモニカなし・リードギターあり
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track A … 基本的にはVersion Gと同じように作っているが、冒頭一声入りカウントあり、間奏のハーモニカはVersion Eと同じで、フェイドアウトもVersion Gより20秒近く長い、おそらく95年の笛吹銅次によるカラオケ
BEST ALWAYS TRACKS

◆Track B … Track Aと同じだが、フェイドアウトせず演奏が止まるまでをノーカットで収録
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●新無頼横町

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011 
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … 吉田保による、ヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きのあるミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track … 冒頭ギター〜カウントが入り、ハイハットとスネアが左右に振られた笛吹銅次による95年のカラオケ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●フライング・キッド

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
山下達郎 FROM ナイアガラ 1979
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
TATSURO FROM NIAGARA 2009
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … ヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きのある、
吉田保による86年のミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version C  … Version BほどではないがVersion Aよりは見通しがよくなり、間奏のギターソロもVersion Bよりさらに聞きやすくなった、95年の笛吹銅次によるミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track … 冒頭カウントから始まる、笛吹銅次による95年のカラオケ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●FUSSA STRUT Part-Ⅰ

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … 2025年のニュー・エディット、ニュー・ミックスおそらく後述Version Cのショート・エディット
朝からゴキゲン(Single) in All About Niagara 1973-2024 Deluxe Edition

◆Version C  … コーラス大きめ・しゃもじのダブ処理なし、フェイドアウトせず演奏が途切れた後まで聴ける、95年の笛吹銅次によるミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track … 冒頭ウォームアップの音が入り、しゃもじのダブ処理なし、最後はフェイドアウトせず演奏が途切れるまで聴ける95年の笛吹銅次によるカラオケ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●夜明け前の浜辺

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1  in NIAGARA CD BOOK I 2011
WHEN MY NIAGARA MOON TURNS TO GOLD AGAIN(Single) in NIAGARA x SHIPS COLLAVOX 
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B  … おそらくVersion Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたバージョン
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version C … Version Aの冒頭と終盤の波のSEのみの部分がほとんどカットされたバージョン
BEST ALWAYS

◆Version D … 「夜の散歩道」、『NIAGARA MOON』セッションの一曲として、95年にミックスされたバックトラック
NIAGARA MOON 2005

◆Version E …  「夜の散歩道」、『NIAGARA MOON』制作時の、ヴォーカルの入っていないデモ・ミックス
NIAGARA MOON 2015 CD

◆Version F …  波の音なし・ヴォーカル大きめ・エコー深めで奥行きのある、86年の吉田保によるミックス
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026


●ナイアガラ音頭 

◆Version A
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1976
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1981
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA VOX
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 2011
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version B … ピッチを上げクラヴィネットやコーラスをダビング、ヴォーカルも録り直したシングル用モノ・ミックス
ナイアガラ音頭(Single)
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1995
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
ナイアガラ音頭(Single) in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX
ナイアガラ音頭EP
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026

◆Version C … Version Bの録音を元に、ステレオで邦楽セクションと洋楽セクションを一方ずつのチャンネルに振った“東西文化・交流バージョン”
NIAGARA FALL STARS 1981
LET'S ONDO AGAIN SPECIAL 1987

◆Version D … おそらくVersion Aの2ミックス・マスターにエコーをかけたバージョン
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 1986
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version E … 後述のTrack「あなたが唄うナイアガラ音頭 Ondo dé Hustle」同様、Version Bのイントロ前にリズム・ボックス〜ドラムのブレイクが加えられた、PAPILAPOPA大野(邦彦)によるステレオ・ミックス
NIAGARA FALL STARS 2nd Issue 1986
NIAGARA FALL STARS 2nd Issue in NIAGARA CD BOOK I 1986

◆Version F … 95年12月に作成された、Version Eの構成だが音像がすっきりし定位も異なる、笛吹銅次によるステレオ・ミックス
NIAGARA ONDO BOOK in NIAGARA NOVELTY SONG BOOK

◆Version G … Version Eのイントロのリズムボックス部分をオミットしたもの
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Version H … Version Fのイントロのリズムボックス部分をオミットしたもの
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

◆Track A … 「あなたが唄うナイアガラ音頭 Ondo dé Hustle」、Version Bのイントロ前に「ココナツ・ホリデイ」の賑やかしとリズム・ボックス〜ドラムのブレイクが加えられたモノラルのカラオケ
ナイアガラ音頭(Single)
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 2006
ナイアガラ音頭 in NIAGARA 45RPM VOX
NIAGARA 45RPM VOX CD Edition in NIAGARA 45RPM VOX
ナイアガラ音頭EP
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 50th Anniversary Edition 2026 CD

◆Track B … 笛吹銅次による95年のVersion Fのカラオケ、ステレオ
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 Vox 2026

2016年3月12日土曜日

The Jodelles「My Boy」「Girls Fall In Love」[Ken Gold Songbook]

The JodellesはJo Kesterと双子のAnne Peters・Annis Petersから成る3人組ヴォーカル・グループです。Peters姉妹はBilly Ocean等のコーラスをやっていたこともあるそうです。3人組がどういった経緯で結成されレコードを出すことになったのかはよくわかりませんが、1983年7月に英Ariolaからリリースされたシングルが「My Boy」c/w「The Choo Choo」でした。両面ともにGold-Denne作品で、Goldによるプロデュースです。Goldは、Delegation等で聴かせるアップ・トゥ・デイトなブラックミュージックと並行し、Tight Fit「Back To The 60's」のプロデュース等、60年代志向の作品を少しずつ出していましたが、その極めつけとも言える作品がこの「My Boy」と言えるでしょう。



いきなりのWizzard「See My Baby Jive」風の決め、3連譜の複数台と思しきピアノ達が鳴り始まるシャッフル・ビート。めくるめく60年代前半の、Phil Spector風ガール・グループ・サウンドが展開されています。アクセントのタム回しがシンドラなのが時代ですね。ブラス・ストリングスアレンジはいつもの通りLynton Naiffがクレジットされています。

Wizzard風の決めや間奏のギターの雰囲気など、まるでこの2年前・81年の大滝詠一さん作品『A LONG VACATION』を意識したかのような音世界ですが、Goldに当時聴く機会があったのか、はたまたたまたまアウトプットが似てしまったのか、真相は本人に聞いてみないと分かりませんね(これ聴いて思いましたが、80年代のナイアガラ・サウンドって音の厚み付けにブラス隊を使うことってあんまりありませんでしたね)。ちなみにB面の「The Choo-Choo」もタイトルからしていかにもオールディーな感じですが、こちらはSpectorものではなく、Martha & The Vandellas風のソウルフルなナンバーです。



そしてそのわずか1ヶ月後、第2弾にしてラスト?シングル、「Girls Fall In Love」がリリースされます。B面が「My Boy」で、ジャケットもシングル「My Boy」の「STEREO 45RPM」の部分に「Girls Fall In Love」と上から貼っただけと、手抜き感が凄いですが…。さてこの「Girls Fall In Love」、Gold-Denne作・Goldプロデュースというところは変わらずでして、やはり素敵な60年代アメリカン・ポップスものでした。フェイドアウト前に登場するドラムの三連とか、思わずニヤッとする要素が満載です。なんというかDavid Jones風の香りもどうしても感じられますが、Goldは82年の佐野元春さん・杉真理さん・大滝詠一さんによる『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』を当時聴く機会があったのか、是非、是非、本人に聞いてみたいところですね。