2016年7月18日月曜日

Randy Crawford「Wrap-U-Up」 Smokey Robinson「(It's The) Same Old Love」 Teddy Pendergrass「It's Over」 Carl Anderson「The Closest Thing To Heaven」[Ken Gold Songbook]

80年代半ば以降、徐々に世に出す作品が少なくなっていったKen Goldですが、80年代末〜90年代冒頭にかけ、大物シンガーにバラードものを次から次へと提供しています。


まずはRandy Crawford、1989年のアルバム『Rich And Poor』に収録されました「Wrap-U-Up」です。Goldとイギリスのシンガー・ソングライターMaggie Ryderとの共作で、プロデュース&アレンジはRobin Millar。89年の映画主題歌となったBob DylanのカバーかつEric Clapton・David Sanbornとの共演である「Knocking On Heaven's Door」に続く、アルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされ、全米R&B15位を記録しました。必要以上に仰々しくならないメロディのセンスはさすがといったところです。


Smokey Robinsonの、長年在籍したモータウンでのラスト・アルバム、90年作『Love, Smokey』に収録されている「(It's The) Same Old Love」。こちらはGoldとBrenda Madisonとの共作で、プロデュース&アレンジはKeith AndesとLarry Hatcher。こちらもアルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされ、全米R&B68位・全米アダルトコンテンポラリー32位を記録しました。若干80年代後半を引きずったような雰囲気ではありますが、そういう意味でも個人的にはこの4曲の中で一番好みかもしれません。


Teddy Pendergrassの90年作『Truly Blessed』収録の「It's Over」はGoldとアメリカの作曲家Sue Shifrinとの共作で、アレンジはハワイ出身のDerek Nakamotoが担当、プロデュースはDerek NakamotoとエンジニアのCrag Burbidgeがクレジットされています。この4曲の中では珍しい、マイナー・メロディの渋めな1曲に仕上がっています。


少し間が空きますがCarl Andersonの92年作、『Fantasy Hotel』収録の「The Closest Thing To Heaven」はGoldとイギリスのシンガー・ソングライターAndy Caineの共作で、プロデュース&アレンジは元RufusのドラマーAndre Fischer。バラード4連発の締めにふさわしい、壮大な楽曲でアルバムの中でもハイライトと言えるでしょう。

これら4曲、どれもアダルトでコンテンポラリーなバラードに仕上がっていまして、曲の良さと歌の巧さの組み合わせが絶妙です。このような断続的な楽曲提供の時期を経て、翌93年、Goldは久々にアルバム1枚全編の制作に関わることになります。

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