2015年9月5日土曜日

Delegation「Oh Honey」[Ken Gold Songbook]

ファースト・アルバム『The Promise Of Love』リリースの翌年78年、DelegationはGoldプロデュースで「Honey I'm Rich」c/w「Let Me Take You The Sun」をリリースします。A面はRaydioのファースト『Raydio』収録曲のカバーで、B面はDelegationのRay Pattersonのペンによるものです。残念ながらチャート・インはしませんでした。

その後、7月にシングル「Oh Honey」c/w「Love Is Like A Fire」がリリースされます。両面Goldプロデュース、A面はGold-Denne作、B面はDelegationのRicky BaileyとGrenville Hardingという方の共作です。「Oh Honey」は、まさに“浮遊”感溢れるといった言葉がしっくりくるスロー・ナンバーで、思わずキザな語りまで聞こえてきそうなスウィートな雰囲気満載です。ショート・エディットの7インチだけでなく、Delegation初めての12インチが限定で作られ、フル・バージョンはこちらに収録されました。しかし、これまたUKチャートに顔を出すことはありませんでした。

さて、Delegationは英国では77年にいくつかのヒットを記録していたものの、米国では「The Promise Of Love」のシングルが76年にMCAからリリースされたきりで、その後は特にリリースされていませんでした。ところがどこでどうなったのか、78年末にShady Brookというレーベルからシングルが2枚、「Someone Oughta Write A Song」/「Mr. Heartbreak」と「Oh Honey」c/w「Let Me Take You The Sun」がリリースされます(「Someone Oughta Write A Song」はショート・エディット、「Oh Honey」もUK7インチとは少し違うショート・エディットでした)。するとなんと「Oh Honey」がチャートを駆け上り、全米45位・R&B6位まで上昇する大ヒットになりました。

これを受けて米国でもアルバム『The Promise Of Love』がリリースされることになります。しかし、内容は英国盤とは異なり、もちろん大ヒットの「Oh Honey」を収録し、他にも数曲はGold-Denneコンビ作ではない、シングルB面曲等の新曲に差し替わっています。

A-1 The Promise Of Love
A-2 You've Been Doing Me Wrong
A-3 Mr.Heartbreak [*Harding]
A-4 Let Me Take You The Sun [*Patterson]
A-5 Back Door Love
B-1 Where Is The Love (We Used To Know)
B-2 Soul Trippin'
B-3 Oh Honey
B-4 Someone Oughta Write A Song (About You Baby)
B-5 Love Is Like A Fire [*Bailey-Harding]

アルバムは全米84位、R&B8位を記録するヒットとなりました。いよいよGoldも全米チャートにヒットを持つ作家・プロデューサーとなったのです。


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