West Ham United(F. C.)は、英国はロンドンを拠点とするプロサッカークラブです。クラブのアンセムとして古くから今に至るまで定番となっているのがJohn Kellette作の1919年のヒット曲「I'm Forever Blowing Bubbles」なのですが、それとは別に、チーム名をタイトルに冠したアンセムが1973年にPyeからシングルリリースされています。このBoleyn Boys名義の「West Ham United c/w Football Mad」、両面Martin Shaer & Christian Gold作、Tony Riversプロデュースという70年代前半のKen Gold関係者で製作されたシングルでした。
楽曲は両面とも同じような雰囲気で、Goldのディスコグラフィーの中では同時期のAnniversary「Jo Jo」(とかNew Seekers「Never Ending Song of Love」とか)が若干近い雰囲気を持っている…というところでしょうか。
Music by Ken GouldLyrics by Martin ShaerProduced by Tony Rivers
レーベルの記載はC. Goldで、これはまだKenに変わる前のChristian Goldのことかと思うのですが、ピクチャースリーブではKenではあるもののGoldでなくGould…、これは同年のHollywood Freeway「You're The Song」のアレンジとしてもクレジットされている元ApplejacksのDon Gouldに寄せた表記のようで面白いところです。また、明確に歌詞はMartin Shaer、曲はGoldと分業制になっているのも読み取れます。ということはこのコンビによる他の曲、「Ginny Go Softly」「In Love With Cherry」あたりも作詞Martin Shaer、作曲Ken Goldの体制で作られていたのかもしれません。
75年にはWest Ham United Cup Squadと選手名義で「I'm Forever Blowing Bubbles」が再びPyeからTony Riversプロデュース、Don Gouldアレンジでシングルリリースされています。未聴ですが、このB面にもRiversプロデュース・Gouldアレンジの「West Ham United」が収められているようで、73年版と同じ録音かそれともリレコなのかどうか…気になるところです。